仏果を得ず

f0051387_21374621.jpg今朝はメ氏が始発の新幹線で上方へ発ったので、5時半から久々の一気読み、グオーッ。図書館で予約して、何ヶ月待ったことか。(基本的にハードカバーは買わない)
たまの早起きもいいもんだ。

三浦しをんの「仏果を得ず」。主人公は文楽の若手大夫・健。バカがつくほど文楽に打ち込んでいて、人間国宝の師匠や変わり者の三味線弾きに鍛えられながら芸を磨く。芸に恋に悩みながらそれでも文楽一直線で突き進んでいく、傑作青春小説。

三浦しをんは既に「あやつられ文楽鑑賞」という本を書いており、その時点で文楽激ラブになっているのだが・・・ゆえにこの本は文楽に対する愛情が溢れ出ちゃっていて、読むほうもとても楽しい。ワタシは文楽なんか全然知らないのだが、そんなことは問題ないっていうかお構いなしで読める。伝統芸能やってる人もフツーの人間なんだよね、と急に文楽が身近なところに来てしまいそうな錯覚すら覚えたりして。主人公以外の登場人物も一癖二癖あるのばかりで、愛すべきキャラ揃い。
直木賞の「まほろ駅前・・・」もそうなのだが、読後に一筋の風のような爽快感があるのがヨイ。表紙の勝田文の絵がまた、イメージどおりで、たまりません。イチ押し。
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by rin_oz | 2008-04-15 21:54 | BOOK